ぐるっとパス 2ヶ月で行きたいとこ全部行く!

ぐるっとパスで行ったところ(2022/9/7~2022/11/6)&2023年の予定

②長谷川町子美術館 収蔵コレクション展「机上の世界」と企画展「うちあけ話」

②長谷川町子美術館

住所:東京都世田谷区桜新町1-30-6

アクセス:東急田園都市線桜新町駅下車徒歩7分

展示:収蔵コレクション展「机上の世界」企画展「うちあけ話」

追加料金:なし(一般料金900円)

見学日:2022年9月8日

 

連日の美術館めぐりになるので、違う雰囲気のアートを見ようと選んだのが桜新町にある「長谷川町子美術館」。

 

長谷川町子さんといえば「サザエさん」が有名なので、「サザエさん」が好きな人が行く美術館と思われているかもしれないが、その認識は本当にもったいない、というのが見学後の率直な感想だ。

 

長谷川町子美術館は、美術館と記念館という二つの建物がある。まずは美術館で受付を済ませてから見学スタート。

 

美術館には、町子が姉・毬子さんとともに蒐集した数多くの美術品が展示されている。私はアール・ヌーボーが好きなのだが、今回のコレクション展ではドーム兄弟やエミールガレの作品の展示があり、思わず「あ!」と声をあげそうになった。また、同じフロアに「サザエさん」の展示室があり、カツオくんの大きな声がもれ聞こえるなかで美術作品を鑑賞したのもなかなかシュールで面白かった。

 

もちろん「サザエさん」の展示も楽しんだ。なかでもじっくり見たのは、サザエさんの家を上から見られる模型。収納がたっぷりあって、客間もあって。洗面所が奥のほうにあるから帰ってから手を洗うのはちょっと遠いなあとか、部屋は区切られているけれど、結構声は丸聞こえだなあとか想像したりしながら。

 

美術館の見学が終わったら、道路を渡って記念館へ移動する。1階の展示室は自分が手を動かして出来るものがあってワクワクする。私が一番好きだったのは部屋の奥にあったデジタルの塗り絵。好きな絵を選んで好きな色で塗っていくのがとても楽しい。制限時間があるのも緊張感があってよい。

 

2階には常設展示「町子の生涯」。加えて企画展の「うちあけ話」も彼女の人生そのものの展示だった。父親の死や戦争を乗り越えていった強さやたくましさを感じる。どうしても暗くなりがちな戦争の話にも、思わず笑ってしまうようなエピソードが盛り込まれていた。きちんと伝えるけれど重すぎない。長谷川町子のすごさを感じられる企画展だった。

 

さて、見学が終わってからのお楽しみ。時間があまりなかったのでカフェは利用しなかったが、ショップは小さいながらも気になる商品がちょこちょこあった。私はサザエさんのえはがきを3枚購入して美術館を後にした。